いのちの話
今日はぞうぐみ(5歳児)の子どもたちに「くまとやまねこ」という絵本を読みました。
先日、私たちの身近で起こった悲しい出来事を、こどもたちに伝えたくてこの絵本を読みました。
(絵本のあらすじ)
ある朝、くまと仲良しだったことりが死んでしまいました。
くまは森の木を切って、小さな箱をつくり、その中にことりをそっと入れ、持って歩くようになりました。
森の動物たちは、くまくんのその行動に「くまくん、ことりはもうかえってこないんだ。つらいだろうけど、わすれなくっちゃ」といいます。
くまはますます悲しくなり、家に閉じこもるようになりました。
しかし、久しぶりに外に出たくまは、やまねこに出会い、くまが持ち歩いている箱にことりが入っているのを見て、「きみは、このことりと、本当に仲が良かったんだね。ことりが死んでずいぶんさびしい思いをしてるんだろうね」と、やまねこはバイオリンをくまとことりのために演奏してくれました。そのことでくまの悲しみがやわらぐのでした。
そして、くまはやまねこといっしょに演奏をしながら旅をすることにしたのでした。
絵本を見る子どもたちの顔は真剣そのもの。
読み終えてから、子どもたちの身近な人に置き換えて考えてみました。
ある日、突然お母さんがいなくなってしまったら・・・・・・。
「ごはんを一緒に食べれなくなるね。お風呂も一緒に入れないね。」
そんなことになったらどうしよう・・・・・・・。
子どもたちからは、「いやや!」「さみしい!」の声。
でも、中には、「お母さんがいなくなっても、○○がいるから大丈夫!」と他の家族の名前をいう子もいます。
保育園では、「いのち」を考える機会がたくさんあります。虫や小動物を育てていて出会う「死」。
お腹の大きなお母さんから生まれる新しい命に出会うこともあります。
ひよこぐみ(0歳児)に入園してくる生まれて間もない命にも出会います。
保育園での様々な体験から、「いのちって大事だね」と伝えていきたいと思っています。