ポットカバーってなぁに?

この日のお話は、「ミリー・モリー・マンデーポットカバーをつくる」でした。 題名を聞いた子どもたちは、「ポットカバーってなぁに?」とすかざず聞いていました。子どもたちの生活の中ではなじみのないものですから。

そこで、実物を見てみることにしました。

このティーポットカバーは、ずいぶん前のぞうぐみ(5歳児)の子どもたちと「ミリー・モリー・マンデー」を読んだときに、やはりティーポットカバーを見せようと手作りしたものなのです。 私たちの日常ではティーポットにカバーをかぶせてお茶が冷めないようにすることはほとんどないので、「ティーポットカバーってなぁに?」となるのは当然のことですよね。子どもたちは実物を見て、おはなしを聞いて「ふーん、なるほどね。カバーをかぶせておいたらお茶がさめないんだね」と納得の顔をしていました。お話の中で、 ミリー・モリー・マンデーがお母さんのために、布や糸を集め、おばさんにフェザー・ステッチを教えてもらい、ティーポットカバーを完成させます。

お母さんのために、ミリー・モリー・マンデーは努力をかさねてティーポットカバーを完成させるのですが、他の家族も密かにミリー・モリー・マンデーに協力します。そして、完成したティーポットカバーを見てお母さんは大喜びをし、他の家族もミリー・モリー・マンデーってすごいねと感心するのです。この、家族のあたたかさが、読んでいる私たちの気持ちもほっこりします。

ミリー・モリー・マンデーは、大家族の中で大事に育てられているからこそ、自分も家族の役に立ちたいという気持ちが芽生えるのでしょうね。