土に触れるって大事

吉川の畑での草むしり

「土を忘れた文明は滅びる」って知ってますか?

大島清さんの著書によると、土を忘れた文明は、常に滅びているそうで、カルタゴという国は、他国の文明をどんどん取り入れて、ビッシリと都市化したため、ローマに滅ばされたのだそうです。

人間は土から離れた高層住宅に住んでいる家庭ほど、子育てがうまくいかないという調査結果がイギリスで発表されているそうです。お産に影響したり、子どもの自律心がなくなるというデーターもあるそうです。

それだけ子どもの育ちには「土に触れる」ということが大事なのですね。

また、「土」と「工」という字は、似ていますが似て非なるものです。

「工」はテクノロジーのこと。

テクノロジーは私たちに便利なものを与えてくれました。

新幹線、飛行機、携帯電話、便利な家電製品などなど。

でも、その便利さに頼るがゆえ、私たちは失くしてきたものもあるでしょう。

先日も子どもたちの手が不器用になってきたという話を職員会議でしました。

お箸の導入時期をいつにするか?で子どもたちの手の不器用さの話になったのです。

従来は、うさぎぐみ(2歳児)の3歳のお誕生月からお箸を園でも使い始めていましたが、それがなかなかうまく持てなくて苦戦する子どもたちが多くなってきたので、今年からは、きりんぐみ(3歳児)になってからでもいいのではということになりました。

「描画の丸が閉じる」「スプーンの鉛筆もちができるようになる」ことを目安にしようということになりました。

そして、園では「土に触れること」「自然の中で遊ぶこと」「手や身体を使うあそびをすること」などを意識しています。

そんな思いがあり、川西共同保育園では、吉川での畑に携わることやたんぽぽ農園での野菜作り、クッキング、どろんこ遊びなどをたっぷりとしたいと思っています。

また、年に1度行く「キャンプ」も、山の中でちょっと不便な生活をしてみることに価値があると思いながら続けています。

5月に植えたキュウリの収穫