うんどうかいのかみさま?

運動会当日、「うんどうかいのかみさま」と称する人(?)からお手紙と元気玉が保育園に届けられました。

これは、私たち職員が仕込んだもので、ドキドキしているぞうぐみ(5歳児)の子どもたちへのエールです。

川西共同保育園では、元気玉を食べたら力と勇気がわいてきて運動会で力が発揮できるという言い伝えがあるのです。

今年も当日に向けて、竹馬をがんばりたい、逆上がりができるようになりたい、跳び箱が5段跳べるようになりたい、リレーで勝ちたいなどなどの目標を持ちながら日々取り組んできたぞうぐみの子どもたち。

元気玉なんてなくても十分頑張ってきた子どもたちなので当日も大丈夫なのです。

しかし、うんどうかいの前日、元気玉をお願いするか、やめておくかでぞうぐみの子どもたちが話し合いをしていました。

元気玉なんてなくても大丈夫!という子や、やっぱりほしいという子に分かれたそうですが、話し合いを進める中では全員が元気玉をお願いしようということになったそうで、私のところにきました。「誰が元気玉をくれるの?」という質問に、咄嗟に「うんどうかいの神様からやで」と私。

そこから「うんどうかいのかみさま」なんていう空想の人物?が生まれたのです・・・・。

そして、その「うんどうかいのかみさま」から運動会当日に元気玉が届いたのです。

子どもたちは自分の力を信じ、はつらつと運動会に向かっていき、それはそれは運動会を楽しんでいました。

前日まで逆上がりに苦戦をしていた子が、当日誰の力も借りずに逆上がりができたり、リレーでいつも負けてばかりのチームが2回戦で勝利したり、いろいろなドラマが生まれました。

元気玉の力ではなく、自分たちの力でドラマを生み出した子どもたちでした。

運動会で得た子どもたちの達成感は、「なかまと一緒に取り組み、達成できた」という共同的取り組みだったからこそ得ることができた達成感です。

それを裏付けるように、運動会が終わった今も、「鉄棒したい!」「跳び箱したい!」とまだまだやりたい子どもたちなのです。そして、どんどん目標を上げています。

さて、今日、「うんどうかいのかみさま」からまたまたプレゼントと手紙が届きました。

その手紙には、「運動会でぞうぐみ一人一人が力をだし、お互いに励ましあい、困難なことに向かっていったので、空からみると、ぞうぐみがひとつの「わ」に見えたよ。感動しました。」というような内容のことが書かれていました。

そして、お祝いにとお菓子が届けられたのです。

届けられたお菓子は、「うんどうかいのかみさま」が秋の食材で作ってくれたお菓子だとか。

今日は一人お休みだったので、みんな揃って食べたいなぁという子どもたちの意見が一致し、今日は大事にしまっています。

明日が楽しみ・・・・・・・。どんな味かな?