「はなす」っていいな~。

毎年、らいおんぐみ(4歳児)・ぞうぐみ(5歳児)は、お泊まり保育を経験して、8月の「キャンプ」活動へとつなげていきます。

お泊まりを経験したこども達は、保育園から飛び出して、山で1泊する夏のキャンプをとても楽しみにしています。

毎年恒例のキャンプですが、「今年のキャンプは、どんなものにしようか~」とその年、その年で、話をすることを大切にしています。

キャンプは、お泊まりからの流れともしっかりつながっています。保育は、こまぎれではなく、繋がっています。

ひとつひとつの行事や活動が、その時々でおしまいにはなりません。こども達の中に、経験が、ひとつひとつ積み重なっていくのです。

 

 お泊まりやデイキャンプでのこども達の姿から、こども達にあったプログラムを模索します。担任の思いもそこに含まれます。

こども達がより楽しみをふくらませる仕掛けとして、「ストーリーテーリング」も盛り込みます。こちらも、どんなふうに?何をメインにする?

ストーリーとつなげて、食事はどうしようか?などなど・・・。

話は、いろ~んな方向にひろがります。向っている方向のそのまた先に向かっていたり・・・。あれ?そっちにいった?またもどった!やっぱ

りこうか~。てなふうに、話をするって、時間がとってもかかるものなのです!その時間が、とても有意義なものなのでした。

それぞれが、思いを口にし、考えを伝え合い、案を探り、同じ土俵で、一緒に語りあえる場なのです。こんな時間を、くり返し重ねて、

キャンプを迎えています。キャンプだけでなく、その他の色々な行事も、日々の保育も・・・・。

  こんなことできそう?

近年、「キャンプ」を行っている園は、とても少なくなっているようです。

「合宿」をおこなっているところはあり、整った施設での宿泊になっているようです。

川西共同保育園では、無認可の時代からずっと、「キャンプ」にこだわり、取り組んでいます!

なんで「キャンプ」に取り組んでいるかというと、不便なことをあえて経験することに意義があると思っているからです!

自然の中にこども達を連れ出すと、何もない中でもこども達は、あそびを見出していきます。山の中での発見は感動もひとしおです。

一人の感動があっというまに周りに広がります。そして、今度はわたしが!ぼくが!と探究心が芽生えて意欲がわいてきます。

そして、同じ目的に向かって、自然と心が一つになっていくのです。

おぜん立てしなくても、何もなくっても、こども達は、自分達でいろんなことを見出していくのです。 

夜は、真っ暗です!余計な光はありません。トイレに行くのも、いったん外に出なければなりません。エアコンなんかありません!

不便だな~と思う事がいっぱいです。 

そんな中で、過ごす1日に意味があると思っています。

そんな思いで毎年行っている「キャンプ」です。

このようなことができるのも、「こども達にとって・・」という視点から、考えられる「保育所(園)保育」ならではのことではないかなと思います。

             こども達が主体的に過ごす生活とあそびがある保育園ってやっぱりいいな~。