思春期ってたいへん!
昨日の夕方、ぞうぐみ(5歳児)のHちゃんのお母さんがが事務所に来られました。
Hちゃんには6歳ちがいの小学校6年生の兄のSくんがいます。
そのSくんが最近思春期で家での対応をどうすればいいのか悩んでいるという話でした。
きょうだい間のちょっとした食べ物の取りあいから、Sくんが悪態をついて親に反抗をしたり、日々対応に困ることがあるらしいのです。
でも、その時にお父さんがSくんの気持ちのフォローをしてくれるとのこと。その食べ物をめぐってのときも、お父さんがSくんにコンビニでおしるこを買って気持ちを和ましたとか。
その話を聞いて爆笑の私。「なんでおしるこ?」と聞くと、Sくんは小豆が好きなのだそうで・・・。
Sくんは、よくHちゃんのお迎えにいっしょに来てくれます。お母さんは、お父さんに「Sが小6にもなっておかあさんにくっついて保育園に行くのは何でかしっているか?」と聞かれたそうです。
お母さんはそんなことを深く考えたこともなく、Hちゃんを迎えに行く車の中が、母と息子が会話できるいい時間としか思っていなかったそうですが、Sくんがついてくるのには理由があって、それは仕事で疲れてHちゃんを迎えに行くお母さんにHちゃんが「だっこして!」とか、ぐずったりしたときにSくんがお母さんの手助けをするためだったそうなのです。こっそりそのことをお父さんがSくんに聞き出していたそうです。
悪態をついても、母親思いのSくんですね。優しい気持ちと反抗したくなる気持ちと揺れ動くSくんの心。
そのことを聞いてお母さんは泣けてきたと話してくれました。
その後、そのお母さんは、こうも言ってくれたのです。
「Sが小学校へ入学してから今までつらいことや悩みもあったけれど、保育園の先生たちに話を聞いてもらえたからこそ今があると思う。SとHは6年も年齢があいているけれど、ちょうどSが小学校へ入学したときにHが保育園にお世話になるようになり、Sの話も聞いてもらったり、相談にのってもらい落ち着いて子育てができました。Hが生まれたことは必然だったのかな、Hに感謝やわ」と。
子どもが思春期の時期に入ると、親の悩みの質が変わります。
でも、思春期の時期にちゃんと親に反抗できるということは、普通に育っているということだと思います。
私の息子は、思春期の頃に大変だったという記憶がないのです。私が忙しくて、反抗すらできなかったのかな?
その後、就職をめぐって息子とは大きなぶつかりがありました。息子にその時に言われたのは、「僕はいつもお母さんの思うようにはできない!」と。
息子を自分の思い通りにしようなんて思ってはいなかったけれど、無言の圧力を感じて我慢をしてきたのでしょう。思春期で出せなかった分をその時出しているのだと思いました。
子どもが親離れするためには、親を客観的に見て批判することも大事なことだと息子の恩師に助言をいただきました。その助言があったからこそ、息子と向き合えたのだと思います。
子育ては一人で抱え込むとしんどいですが、悩みを誰かに聞いてもらえると心が軽くなりますね。
保育園がそんな役割もできているとうれしいなぁと思います。