戦争はいややな・・・・

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8月のある日、「8月6日のこと」という長谷川義文さんの絵本を読みました。

そして、担任が戦争の話をすると、5歳児(ぞうぐみ)の子どもたちが、「もし自分たちも戦争にまきこまれたらどうだろう?」とみんなで考えました。

「お母さんやお父さんに会えなくなる」「友達と遊ばれへんなる」「ご飯が食べれなくなるのかな・・・?」「保育園がつぶれるのいややな」などなど、子どもたちが自分の事に引き寄せながらそれぞれの気持ちを話しました。

日本が戦争をしていた時、広島に原爆が落ちた時、、たくさんの人たちが亡くなったことを絵本やお話から知った子どもたちは、今の自分たちは何をしたらいいのかな?と考え、広島に折り鶴を送ろうということになったのです。

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「戦争がおこりませんように・・・」「原爆がおちてこわかったやろうな」「もう、原爆がおちませんように・・・」とひとつ、ひとつ願いを込めながら折り鶴を折りました。

なかなか折れない友達には、できる子が「ここを、こうおるねんで」と教えてくれました。

そうして、出来上がった鶴は、1206羽!8月から折り始めて1カ月ほどかかりましたが、広島に送りました。

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保育士も、子どもたちも戦争を知りませんが、日本で戦争があったということ、そして多くの人たちが亡くなってしまったということを伝え、「命」の大切さを伝えていきたいと思います。

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広島からは、以下のようなお手紙をいただきました。

川西共同保育園の皆様
 
このたびは平和への願いのこもった折り鶴を送っていただき、誠にありがとうございました。

本市では、原爆で亡くなられた多くの方々の悲劇を繰り返さないために、核兵器のない平和な世界の実現に取り組んでいます。もちろん、これは広島市だけで成し得ることではなく、世界中の皆様の賛同と協力を必要としており、皆様のお気持ちとこの度の御行為に深く敬意を表します。

添付ファイル写真は折り鶴を原爆の子の像に捧げたときに撮影したものです。

最後になりましたが、皆様のますますの御健勝と御活躍をお祈り申し上げます。

被爆体験継承担当課長 石田 芳文