トトロの話
先週の金曜日、「となりのトトロ」をテレビでやっていましたね。子どもが小さい頃、何度も見たのに、久しぶりに見ると、また違う面白さがあって、つい最後まで見てしまいました。
登場人物のめいちゃんを見ていると、作者が本当によく子どもを観察して制作されたのだろうなと思います。ひとつひとつのしぐさや動作がいかにも3,4歳の子どもらしく、保育園の子どもと同化して見入ってしまいました。
私も歳をとり、若かったころとはまた違う見方をしているのでしょう。トトロは、めいちゃんやさつきちゃんをやさしく見守り、めいちゃんやさつきちゃんが困ったときに手をさしのべます。
誰かが言っていました。トトロのような大人でありたいと。
子どものまわりにいる大人たちは、ついつい手を出し、口を出しすぎです。子どもを待つ余裕がほしいですね。子どもは自分で経験して、また失敗をしていろいろなことを学んでいきます。大人からいろいろなものを与えられすぎると、自分で考えて行動ができなくなりますね。
トトロがテレビで上映されてから数日後、「、トトロのような大人でありたいわ」と卒園児の高校生のA子ちゃんに話すと、急にポロポロ泣き出してしまいました。理由を聞いてみると、めいちゃんとさつきちゃんとトトロのある場面が急に思い浮かんで泣けてきたそうな。なんと感性の感度の高いA子ちゃんなのでしょうか。いつまでもその感性を持ち続けてほしいなと思いました。
映画や音楽を聴いて感動する、きれいな花や自然をみて心を揺さぶられる。そんな豊かな心を持ち続けたいです。そして、子どもたちにもそんな体験をたくさんさせてあげたいものです。